不育症 流産 自分を責めないで       2021年10月 8日


(読売新聞2021年10月7日の記事より引用)

「やっと母になれた」
愛知県に住む理学療法士の女性(31)は、結婚から7年間で3回の流産を経て、今夏、男の子を出産した。
我が子を手にすることを諦めかけただけに、喜びが大きい。

最初の妊娠は、結婚して1年半たった頃。
一卵性の双子だった。
しかし、14週で破水し、流産した。
「破水だけ気づかずに仕事に行ったのが悪かったのか……」。
公開と自責の念で、1か月泣き明かした。

その半年後、2回目の妊娠に至ったが、8週間目に赤ちゃんの心臓が止まっていた。

流産や死産を2回以上繰り返すことを「不育症」という。

受診した名古屋市立大病院で、胎児の染色体の数に異常がなかったか、流産手術で採取した組織を調べる検査を勧められた。
2回以上流産した場合が対象となる。
検査を受けると、異常が見つかった。


不育症は、6~7割が原因不明とされているが、同大産科婦人科教授で日本不育症学会理事長の杉浦真弓さんは、「きちんと検査をすれば、それらの多くが胎児の染色体異常によるものだとわかる」と語る。

胎児の染色体異常は、人間が誕生する過程で「偶発的」に起こりうる。
杉浦さんは「流産を繰り返した人は『自分に原因がある』と思いがちだが、そうとは限らない」と説明する。

とはいえ、流産を繰り返すことのショックは大きい。
3回目も一卵性の双子で、「1回目の子どもたちが、戻ってきてくれた」と思っただけに、深い絶望感に襲われた。
この時も胎児の染色体に異常が見つかった。
「もう子どもは諦めたい」。
夫に伝えると、理解してくれた。

季節が移ろい、少しずつ心の傷が癒やされていった。
流産から1年後の昨夏、夫と話し、「子どもができてもよし、できなくてもよし」と、挑戦する気持ちになれた。

その秋に妊娠が分かり、うれしさと不安の入り交じった日々を過ごした。
妊娠20週までは、毎週心拍の確認などのために通院し、今年7月、38週で出産した。

「大きなトラブルがなく、安産だった。生まれてこられなかった5人のお兄ちゃんお姉ちゃんが見守ってくれたおかげだと思った」

この染色体検査の費用は病院によって異なり、10万円近くかかる場合もあるが、今春から、最大5万円の公費助成が受けられるようになった。

松浦さんは「検査を受けると、将来の出産に向けて対策が立てやすくなる。不育症は、本人の行動によって起きるわけではないので、自分を責めないでほしい」と話す。




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