プレコンセプションケアって?妊娠前に健康配慮を 2022年 8月14日


(読売新聞 2022年8月7日の記事より引用)

Q「プレコンセプションケア」って何のこと?

A 妊娠(コンセプション)の前(プレ)のケアという意味で、「プレコン」と略します。
2021年2月に閣議決定された成育医療等基本方針で、「女性やカップルを対象に、将来の妊娠のための、健康管理を促す取り組み」と定義しています。
性や妊娠に関する知識を、男女ともに、身につけてもらうことを目指しています。

Q どうして必要なの?

A 日本は世界と比べ、生後まもない赤ちゃんの死亡率は低いのに、2500グラム未満の低出生体重児が生まれる割合は、約40年増加傾向にあります。
背景には、母親のやせによる低栄養などが考えられます。
また、生理不順や強い生理痛をそのままにすると、不妊につながることがあります。

Q 妊娠してから、気をつければいいと思ってた。

A 赤ちゃんの臓器は、母親が妊娠に気づく頃にはすでに基礎ができています。
妊娠前の生活習慣や病気が、赤ちゃんの健康に影響するため、早めの対策が必要なのです。

Q 知らなかった。

A 妊娠前から必要な知識が、十分知られていないのが問題です。
やせや肥満は不妊の原因になります。
肥満は、糖尿病や高血圧など妊娠時の合併症のリスクを高めます。


Q 何から始めよう。

A プレコンチェックシートの項目を一つずつ確認していきましょう。
体重はふっくら気味の「軽い一段腹」が理想。
日頃から運動を心がけてください。
43歳以上では自然妊娠が難しくなること、子宮頸(けい)がんは若い人もかかることも、知っておきたいですね。
国立成育医療研究センターは、正しい知識とケアをまとめた『プレコンノート』をウェブサイトで公開しています。

Q 男性にできるのは?

A 不妊の原因の半分は男性にあります。精子の量は、生活習慣や運動、食事の影響を受けるとされています。
健康に配慮し、たばこや過度の飲酒はやめましょう。

Q 何か気になるときは?

A プレコンセプションケアセンターはまだ限られるので、オンライン相談をしているところもあります。
検診や相談は医療機関でもできます。
女性は、かかりつけの婦人科医を持つと安心ですね。

(余門知里/取材協力=金山尚裕・浜松医科大名誉教授、荒田尚子・国立成育医療研究センター母性内科診療部長)





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