妊婦にコロナワクチン 大丈夫?        2021年 5月16日


(読売新聞2021年5月16日の記事より引用)

●医師と相談 接種慎重に

Q 友だちがおめでたなんだけど、「新型コロナウイルスワクチン、どうしよう」と悩んでいたよ。

A 難しい問題ですね。
世界保健機構(WHO)は、医師や看護師など感染リスクの高い人、持病があるなど重症化するリスクの高い人は、医師に相談の上、接種できるとしています。

Q どうして?

A 接種で妊婦にどんな影響があるのか、有効性と安全性に関する情報が限られているからです。
妊婦が新型コロナに感染すると、重症化リスクが高いという懸念があります。
米製薬大手ファイザー製のワクチンの臨床研究では当初、妊婦は対象外でした。
世界各国で見解がわかれています。

Q 日本はどうなの?

A 接種対象の16歳以上の人は、なるべく接種してほしいという意味の努力義務が課されていますが、妊婦には適用されません。
医師に相談の上で慎重に判断してもらうことになっています。


Q 海外は?

A 米国は、妊婦を接種から除外するべきではないという姿勢でしたが、「積極的に推奨する」に方針転換しました
10万人以上が接種しましたが、妊娠に影響を与えたとの報告はありません。
当初推奨していなかった英国は、米国の臨床成績から推奨に転じました。
接種スピードが速いイスラエルは、早い時期から推奨しています。

Q いろいろなんだ。

A 妊婦を対象にした研究が世界中で進められています。
今後、情報が集まってくるはずです。

Q 妊婦が感染したら、おなかの子どもにうつるの?

A 新型コロナに感染した妊婦の赤ちゃんが、出生直後のPCR検査で陽性だったケースが1件あったとする調査結果を、日本小児科学会が3月に公表しました。
国内で初めて確認された、母子感染の可能性がある事例です。

Q 赤ちゃん、大丈夫?

A 健康に問題はありませんでした。
海外からの報告では、母子感染の可能性は2~3%程度としているものが多いですね。
母親から赤ちゃんに感染する可能性は低く、感染しても重症化しないとみられています。
過度の心配は無用ですが、日頃から十分な感染防止対策は心がけてください。

(加納昭彦/取材拒否=早川智・日本産婦人科感染症学会副理事長、森岡一朗・日本大学小児科教授)







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