妊娠と仕事③・№1              2019年12月19日


(読売新聞2019年9月2日の記事より引用)

●「休めば失職?」非正規の重圧

働く妊婦は、なぜ体調よりも仕事を優先してしまうのか。
今回の「妊娠と仕事」シリーズでは、派遣社員やパート、フリーランスなどで働く女性が、妊娠した際に直面する課題について考える。

●無理する理由

「あなたの仕事をする社員が採用できたので」
今年6月末、そう理由を告げられ、千葉県内の女性(30)の派遣契約は終了した。
妊娠8か月。
労働基準法で定める産前休業を取得できるまで、あと2週間あまりだった。
「もう少しなのに。ここまで頑張ったのに」。
体調不良をおして、仕事を続けてきた女性は、帰宅後、夫の前に号泣した。
出産予定日6週間前まで雇用されていないと、産前・産後休業も育児休業も利用できない。
出産時から「無職」扱いとなり、産後、乳児を抱えて就職活動をしなければならなくなる。
求職中では、保育園の入園も各段に難しくなる。
「職場復帰できない」。
目の前が真っ暗になった。

嫌な予感はしていた。
2月、母子手帳をもらいに行くため、初めて平日に会社を休んだ。
すると翌日、役員から「来月で契約を終了したい」と告げられた。
「妊娠したから辞めてもらうんじゃない。妊婦は仕事を休むから、困るんだ。休んだ方がいいよ、赤ちゃんのためにも」

派遣会社の担当者は、「妊娠を理由にした契約終了は禁じられている」と反論してくれたが、会社側は「妊娠が理由ではない」と主張した。



●どんな不調でも

女性はやりとりを聞き「もう、一日も休むわけにはいかない」と思い詰めた。
何とか契約は続けてもらえたが、以後、どんなに体調が悪くても満員電車に乗って東京都内の会社まで休まず通った。
法律などでは、時差通勤を申し出ることが可能なことも知っていたが、「クビになりそうな状況で、言い出せるわけない」と諦めた。

結局、状況を見かねた派遣元が、急きょ産休まで2週間雇用する形を取り、女性は退職を免れた。
しかし、産休に入った数日後、子どもは早産で生まれてしまい、保育器の中へ。
「仕事のことでずっと張りつめていたせいだと思う。働きながら2人目なんて考えられない」と女性は話す。

「有給休暇を使い切って欠勤が続いた」「病気ではないのに、長期の休みは認められない」などの理由で、体調を崩した妊婦が、事実上の解雇に追い込まれるケースは少なくない。
「切迫流産で入院中に電話がかかってきて、復帰時期が分からないからと契約終了にされた」という女性もいる。



続きは№2でご紹介します。



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