妊娠しても流産を繰り返す「不育症」・№1   2020年 3月14日


●2回以上の流産や死産の経験があれば不育症と診断

赤ちゃんを授かることができない原因の一つに、「不育症」があります。

不妊症はよく聞く病名ですが、不育症はあまり聞き慣れないかもしれません。

この二つの違いは、避妊をしないで一定期間の性生活を営んでも妊娠しないのが「不妊症」。

これに対して、妊娠はするけれども流産や死産を繰り返すのが「不育症」になります。

日本では2回以上の流産や死産の経験があれば、不育症と診断されるそうです。習慣流産や反復流産もこの不育症に含まれます。

一人目を無事に授かっても、二人目や三人目の流産や死産が続くということもあります。
こうしたケースは、「続発性不育症」である可能性が高いといわれています。

しかし、不育症は社会的な認知も低く、専門医も少ないのが現状とのことです。
また、不妊症と違って公的医療保険が適用される検査や治療が多く、治療費を助成してくれる制度もまだまだ整備されていません。

そのため、妊娠はしても流産や死産というつらい経験を繰り返している女性がたくさんいるといわれています。
その数は推計で2〜3万人とされていますが、これからますます増えていくかもしれないと懸念されています。
その理由の一つが、高齢出産が増えているからです。


●妊娠を継続できない原因を突きとめることが大事

流産が発生する割合は、全妊娠の10〜15%といわれています。
しかし、2回、3回と流産を繰り返す可能性は極めて低いとのこと。

ですから、流産や死産を繰り返すようであれば、妊娠を継続できない原因を突きとめることが大事になってきます。

妊娠しても流産を繰り返してしまう不育症を招く主なリスク因子には、次のようなものがあります。

①子宮形態異常
②甲状腺の異常
③抗リン脂質抗体症候群

子宮形態異常の中でも、中隔子宮と双角子宮という形態に不妊症や不育症が多いといわれています。
後天的な異常で代表的なのが、子宮の内側にできる子宮粘膜下筋腫になります。

甲状腺ホルモンは、体内のタンパク質合成やエネルギーの代謝、酵素消費などの能力を高める作用があります。
妊娠において重要な働きになるのが、タンパク質の合成です。
しかし、甲状腺異常になると、甲状腺の働きが亢進しすぎたり、逆に低下したりして、タンパク質合成にも影響を及ぼすことになります。

抗リン脂質抗体症候群とは、自己免疫疾患の一つです。
抗リン脂質抗体症候群では子宮内膜の血管に血栓ができやすくなり、その結果として胎児に栄養が運ばれなくなり、流産や死産を招く恐れが高くなるものです。

こうした不育症のリスク因子は、検査によって明らかにすることができます。
適切な治療を施し、リスク因子を解消することにより、高い確率で元気な赤ちゃんを授かることができるそうです。

流産を繰り返しているようであれば、不育症を疑ってみるべきかもしれません。


№2では「タンポポ茶ショウキT-1で不育症のリスクを減らす」をご紹介します。



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