胎児前に似た細胞作製              2021年 3月23日


(山陽新聞2021年3月18日の記事より引用)

●皮膚やiPS使用 倫理面で課題

【ワシントン共同】
人の皮膚の細胞や人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い、胎児に発育する前の段階である「胚盤胞」に似た細胞の塊を作製したと、米国とオーストラリアの二つのチームが17日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
生殖医療に役立つ可能性がある一方、技術が進展すれば卵子と精子の受精を経ずに人のクローンを誕生させることにつながりかねず、生命倫理面で課題もありそうだ。

胚盤胞は、受精卵が成長して子宮に着床する寸前になった細胞の塊。
これまでマウスでは幹細胞から胚盤胞に似た物が作られていたが、人では初めて。
今回作製されたのは胚盤胞とは異なる細胞を含んでおり、両チームとも「本物と同じではない」とし、子宮に着床させる計画はないとする。

ネイチャーに発表したのは、米テキサス大と、オーストラリア・モナシュ大の2チーム。
米チームがiPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)を特殊な容器の中で培養し胚盤胞を構成する複数の細胞に成長させると、それらが自然に集まり胚盤胞と似た球状の塊となった。
大きさや構造、細胞数も胚盤胞とよく似ていた。

オーストラリアチームは皮膚細胞からiPS細胞を作ろうとする過程で、胚盤胞に関連する複数の細胞を見つけた。
それらも自然に集まり胚盤胞に似た形の塊になった。

これまで不妊症などの研究には体外受精で余った受精卵が使われていたが、提供される数が限られるとの課題があった。
今回の手法を利用すれば研究の加速につながる可能性がある。
一方で生命倫理の議論がないまま技術が進めば、着床させて胎児に成長するかどうか調べようとする研究者が出る恐れも否定できない。





☆病院では精子と卵子の出会いの距離を確実に近づけてくれます。
(人工授精・体外受精・顕微授精)
☆アオキ薬局では精子と卵子の質を上げて元気にしていきます!