産み育てやすい社会へ・№1          2019年 2月17日



(読売新聞 2019年1月21日の記事より引用)

少子化が止まらない日本。
子どもを産み、育てやすい社会にするには、どんな支えや心構えが必要なのか。
子育て中の母親、父親、支援する専門家といったそれぞれの立場から、思いを語ってもらった。


●プロゴルファー 東尾理子さん

私も夫も子どもが大好きで、当初は「すぐ授かるだろう」と思っていました。
夫婦で医師に相談し、3人の子どもは不妊治療のひとつの「体外受精」で授かりました。

不妊治療は夫婦の協力と理解が大切だと思います。
様々な方法に挑戦しましたが、必ず妊娠するとは限りません。
時間をかけ、高いお金を払っても、何も残らない。
期待して、残念な気持ちを味わうという繰り返しー。

精神的、肉体的、経済的にもつらい。
なんて理不尽なんだろうと感じました。

この経験から、妊娠を望んでいる人、不妊治療中の人などが気軽に語れる「TGPお茶会」を各地で開きました。
「TGP」とは、「Trying to Get Pregnant(妊娠しようと頑張っている)」という意味です。
皆さんと話をして、不妊治療について他人には言いづらい社会の雰囲気を痛感します。
子育てや介護を抱える人と同じように、不妊治療への理解がもっと社会で広がるといいなと感じています。


一方で、性教育のあり方は見直してほしい。
日本では「妊娠は望めば可能」と考える人が多いように思います。
中高生のうちから、男女とも年齢が上がれば妊娠の確率は低くなることや、定期的な受診で自分の体の状態を知っておく大切さを学んでほしいです。

子どもの誕生は、まさに奇跡です。
子どもは本当にいとおしい。
でも、子育ては大変なことの連続です。
思うようにはいかず、とても夫婦だけでは難しい。

仕事の時など、両親やママ友の助けを得て、子どもの面倒をみてもらうことも多く、ありがたいです。
飛行機の中で子どもが泣いた時、後ろの席の人が子どもをあやしてくれたことがありました。
涙が出るほどうれしかったですね。
公園でボール投げが禁止だったり、「子どもの施設は迷惑」というニュースが流れたり。
これでは、子どもはのびのびできないし、子育てしやすい社会とはいえません。

みんな一人で生きているわけではないはず。
持ちつ持たれつの社会こそ自然ではでしょうか。




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(人工授精・体外受精・顕微授精)
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