不妊症の一般検査の流れ・№2         2017年 6月27日



●「月経の時期に関わらず行う検査」

・初診時感染症スクリーニング検査

B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、クラミジア、トキソプラズマ、風疹など、感染症の有無を確認

◎特にクラミジアは卵管周囲癒着や卵管障害を引き起こし、不妊症の原因となる感染症です。
クラミジアの検査は子宮頸管部を綿棒でこすって抗体を検査する方法と、血液中の抗体を検出する方法がありますが、卵管に感染している場合は子宮頸部から抗体が検出されない場合があるので、スクリーニングでは抗体測定が主となります。


・抗精子抗体検査

血液検査で抗体の有無を測定

◎精子が体内に入ることで精子に対する抗体を作ってしまうことがあります。
この抗体が強いと、精子が体内に入った途端に動かなくなってしまうことも。
血液検査を行うことで、その抗体を持っているかどうかがわかります。



・AMH検査

血液検査で血中のAMHの数値を測定

◎AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、女性の卵巣予備能を知る指標になると考えられます。
治療の効率を上げたり、排卵誘発法を的確に選択する際の目安にもなるので、必須の検査とされています。

・精液検査

男性の精液を採取して各数値を測定

◎精子に異常があると不妊の原因になることがあるので、精子濃度や運動率、奇形率などを調べて、異常がないかどうか診断します。
精液検査の結果は体調や禁欲期間に影響を受けることがあるので、所見が悪かった場合、1回の検査で診断せず、2~3回調べる必要があります。



№3では、「半年を過ぎても妊娠しない場合」について説明します。




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