不妊症の一般検査の流れ・№3         2017年 7月 2日



●半年を過ぎても妊娠に至らない場合は一度受診を

№1でお話ししたこれらの検査にかかる期間は丸1周期となります。

あくまでも最初のスクリーニングということになりますので、結果に応じてさらに追加の検査が必要になる場合もありますし、検査をしても原因が明らかにならないケースもあります。

妊娠に必要な条件というのは実際には体の中で起こっているので、外から見えないこともたくさんあるんですね。

ですから、検査が終わった後の治療というのはそのようなことも考慮しつつ、治療の有効性や効率、その方の背景、年齢など様々な要素をみながら最適な方法を決めていくということになります。


受診する時期ですが、アメリカのシルバー教授のデータによると、特に不妊ではないご夫婦が結婚1年以内に妊娠する確率は20代前半で97%、20代後半で86~93%、30代前半で72%、30代後半で65%となっています。

30代でも1年で7割くらいの方が妊娠する割合になっていますが、30代前半の1周期あたりの妊娠率でみると10%程度。

35才を過ぎると卵巣の予備能はさらに低下してしまうので、30代後半では約8%に。

日本では習慣的に結婚後2年経っても妊娠しない場合を不妊症としていますが、特に年齢が高い方はそれよりも早い感覚を持たされたほうがいいでしょう。

普通に夫婦生活を営んで半年を過ぎても妊娠に至らない場合は、その時点で一度受診されるのが好ましいという風に考えています。


№4では、「ご夫婦での受診のすすめ」について説明します。




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