●上焦(頭)に熱感があり下焦(下腹部)が冷えるのは
三焦のバランスが乱れているから
中医学では体を「上焦・中焦・下焦」と、3つの部位に分けて診察する方法があります。
上焦とは胸より上の頭や胸、脳・心臓・肺などの臓腑や場所を指します。
中焦は横隔膜からおへそまでの上腹部、胃・肝臓・すい蔵などの臓腑や場所を指します。
下焦はへそより下の下腹部や下肢、子宮、卵巣、精巣、腸や膀胱などの臓腑や場所を指します。
上焦に熱感があり、脳の休息が不十分なことが考えられます。
また、三焦のバランスが乱れていることがわかります。
●内臓の自律神経失調である肝鬱は疲れがたまって
内臓の働きが低下している
このようなケースの多くは、2つのパターンに起因しています。
ひとつは横隔膜を中心とした中焦の働きの乱れです。
内臓の自律神経の失調です。
中医学では肝鬱と呼ばれています。
ストレスにより生活のリズムが不規則になり、疲れがたまってしまい内臓の働きも低下しているパターンです。
この場合は、胃腸の働きの乱れから、ゲップやオナラ、便秘や下痢などが生じやすくなります。
月経不順や月経痛もでやすいです。
この症状を改善する代表的な漢方薬に「四逆散(しぎゃくさん)」や「女神散(にょしんさん)」などがあります。
●不妊治療の場合、子宮への血流確保のために
子宮周辺の施術を行うだけでは不充分
2つ目は下腹部の冷えがひどいパターンです。
とくに丹田(たんでん)と呼ばれる、へそ下の辺りが冷えていたり軟弱な体質によるものです。
体を温める力が低下すると寒熱のバランスが乱れ、下半身が冷えて上半身にはのぼせが出現します。
このような症状を中医学では「腎虚(じんきょ)」と呼んでいます。
これは老化現象の始まりですので、早めの対処が必要です。
こちらを改善する代表的な漢方薬に「参茸補血丸(さんじょうほけつがん)」や「亀鹿二仙丸(きろくにせんがん)」があります。
さらに鍼灸の不妊治療の場合、子宮への血流確保のために、子宮周辺(下焦)の施術を行うだけでは不足を補うことができません。
頭(上焦)に充血した血液を環流させるとともに、骨盤や下肢(下焦)で滞っているリンパ液、水分を排泄させる必要があります。
大切なのは全身の血流バランスを調節して、子宮や卵巣に安定的に充分な血流を確保していくことです。
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