精子と卵子が出会う為に、卵管の存在は非常に重要です。
卵管の検査には、卵管通気検査・卵管通水検査・卵管造影検査とあります。
上記の3つの卵管の検査は、いずれも卵管が詰まっているか、否かを診る検査です。
受精と言う精子と卵子が出会う為に、卵管の状態は非常に重要な因子となります。
今回は「卵管造影検査」についてご説明します。
卵管造影検査は、子宮の中に油性の造影剤または水性の造影剤を注入して子宮の状態や卵管の通り具合、詰まっていないかなどをみる検査です。
通常、麻酔などはしないで検査が行われますが、検査前に筋痙攣による卵管の機能的閉塞を予防するために鎮痙剤が投与されることがあります。
検査にはX線を使用しますので、月経が始まって検査が終了するまで必ず避妊することが前提となります。
受精卵が被爆しないための措置で必ず守ることが必要になります。
注入直後と24時間後にレントゲンを撮影して卵管や子宮の位置、形状を画像で確認して異常が無いか判定します。
費用は、6000円~15000円ぐらい。
造影剤を注入するときに、生理痛のような鈍痛を感じることがあります。
検査終了後も続くことがあり、翌日や2・3日痛みが続いたという人もいます。
検査に使用する造影剤が油性か水溶性かでも痛みが違ってくるようですが、特に卵管に癒着がある場合、閉塞している場合だと痛みを感じる度合いが強い傾向があります。
卵管閉塞・粘膜下子宮筋腫・子宮内膜ポリープ・子宮内癒着・子宮奇形なども分かります。
卵管閉塞は不妊の原因でも多くの割合を占めますので有意義な検査であると言えます。
検査は通常2日間、X線装置の台の上で行われ通常仰向けの状態で検査が行われます。
検査時間は全部で30分~1時間ほどで終了します。
造影剤の注入は2~3分程度です。
この間が一番痛みを感じるようです。
油性造影剤のほうが妊娠率に優れているとの報告もありますが、油性造影剤は体内に吸収されるまでの時間が水性より長いため炎症の原因となることもあります。
希にヨードアレルギーを起こす可能性もあるようです。
水性の場合は、写りが悪いものの油性より痛みが少なく吸収も早いのが特徴です。
検査時間も短く1日で済むということから選ばれることが多いようです。
デメリットとして薬剤が高い(油性の約8倍)などがあります。
卵管通気検査、卵管通水検査と同じように卵管通気検査にもゴールデンタイムが存在します。
約半年のゴールデンタイムがあるので、性交を増やして下さい。
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(人工授精・体外受精・顕微授精)
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