先日お客様から「漢方薬の成果が感じられるようになるまでの期間の平均を教えてください」と質問がありましたのでお答えします。
例えば、月経前後のトラブルや、月経痛、月経量が少なく塊が多いなど、漢方的には血流が停滞し循環が悪くなる「瘀血」が強く、さらにホルモン治療や睡眠不足などから体内に「熱」がこもり、肌荒れや情緒不安、のぼせやほてりがでる「瘀熱」の状態だとして目安のお話しをします。
この状態ですと、まずは4ヵ月の体質改善に取り組んで!!とお伝えします。
●「瘀熱」の症状が強いことが
いい卵胞を育てる力を低下させる
漢方では「熱」は体が熱くなるだけでなく、交感神経を刺激し体内が興奮状態になると考えます。
その熱が悪さをして、いい卵胞を育てる力を低下させてしまいます。
「静則生水」という言葉があるのですが、卵胞の発育はゆったりと静かな環境で育たないと、いい水(卵胞ホルモンや子宮内膜)が生育できないという意味です。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は、頸管粘液(オリモノ)を多くしたり、子宮内膜を厚くしたりと、いい卵子を育成するだけでなく、精子が卵子までしっかり泳げるための呼び水となって受精を助ける働きもあります。
卵胞とは、簡単に言うと「卵子+黄体」で構成されています。
卵胞が充分に発育しないと黄体も未熟なままで、黄体ホルモンの分泌も弱まるため、高温期も維持しにくくなってしまいます。
のぼせやほてりを感じるのに足腰が冷えたり、月経中に冷えを感じる症状も血液の循環不良からです。
お風呂が上側から先に温まるのと同じように、熱が上半身にたまってしまうのです。
●体質改善には漢方薬だけでなく生活改善も必須。
血流を良くしながら「瘀熱」の改善を!
まず、最初の1~2ヵ月で月経前や月経中の不快症状が軽くなってくると思います。
全体的な症状改善には4ヵ月くらいを目安にしてください。
さらに、コーヒー・飲酒・タバコは控え、卵胞が発育し始める23時までには就寝し、7時間以上の睡眠を心がけてください。
病院に治療との併用は、問題ありませんが、体作りをしてから臨むとさらに効果的です。
相談しながら、いい時期を見計らっていきましょう。
☆病院では精子と卵子の出会いの距離を確実に近づけてくれます。
(人工授精・体外受精・顕微授精)
☆アオキ薬局では精子と卵子の質を上げて元気にしていきます!