高プロラクチン血症について         2018年 7月 6日



不妊の原因の一つになる高プリラクチン血症。

●プロラクチン(PRL)とは何?

プロラクチンというのは脳下垂体から分泌させます。
授乳期でないにもかかわらずこのプロラクチン値が高いと、高プロラクチンとなり、不妊・無排卵や生理不順、流産の原因になることがあります。

プロラクチンの血中濃度の基準値は15ng/ml以下ですが、高値となれば高プロラクチン血症となります。


●高プロラクチン血症の原因は?

・流産後や人工妊娠中絶の後
・ピルを飲み続けた後
・脳下垂体に腫瘍がある場合
・胃潰瘍の治療による場合
・精神科で治療を受けている場合

などがありますが、原因が不明である場合もかなり多いです。

プロラクチンが多量に分泌されると卵巣での排卵が抑えられてしまい、その結果生理がとまってしまう場合があります。

高プロラクチン血症を治療することで排卵が復活したなら自然妊娠に至る場合があります。

高プロラクチン血症治療に用いる薬剤の胎児に対する催奇形性については現在は問題ないと考えられていますからあまり心配することはないと思います。

この他にも「隠れ高プロラクチン血症」と呼ばれるものもあります。

普段のプロラクチン値は正常なのに夜間やストレスが溜まったとき、黄体期の時期だけプロラクチン値が高くなって高プロラクチンとなり、妊娠しづらくなっている方もおられます。

漢方薬がお役に立つかもしれません。「高プロラクチン血症」と診断されたらぜひ一度お問い合わせ下さい。



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