(読売新聞 2022年10月23日の記事より引用)
●麻酔で痛み和らげる
Q 無痛分娩って聞くけど、お産はやっぱり痛いの?
A 出産の痛みは「腰が砕ける」「鼻からスイカを出す」と表現されるほどで、特に初産婦は強く感じやすいとされます。
そこで、麻酔を使い、痛みを和らげるのが無痛分娩です。
背中から細く柔らかい管を脊髄を覆う硬膜の外側に通して、お産中に麻酔薬を少しずつ注入する硬膜外鎮痛法が一般的です。
Q 産む時に眠くなるの?
A いいえ。
基本的に意識はあり、通常の出産と同様に出産直後に赤ちゃんを抱っこできます。
日本では、出産日をあらかじめ決め、薬で人為的に陣痛を起こす計画無痛分娩が多く行われます。
Q メリットは何?
A 妊婦の出産への恐怖と痛みのストレスを緩和し、落ち着いて出産に臨めることです。
麻酔が弱くかかっている状態なので、緊急時にはすぐに帝王切開に切り替えられるのも利点です。
Q 安全性はどうなの?
A 硬膜外鎮痛法では管を背中に入れる際、まれに誤って血管や硬膜を突き抜けることがあります。
そのまま麻酔薬を注入すると、呼吸ができなくなるなど、命にも関わります。
一時的に足の感覚が鈍くなったり、低血圧になったりします。
Q どれぐらい実施されているの?
A 日本産婦人科医会の2016年6月の調査によると、すべてのお産のうち無痛分娩は6.1%でした。
厚生労働省の20年9月の調査では、8.6%と、少しずつですが、増えています。
ただ、米国やフランスでは70~80%の妊婦が無痛分娩を選択しています。
Q なぜ日本では少ないんだろう?
A 「痛みを我慢して産まなければ子どもへの愛情は育たない」といったお産信仰が根強かったこと、対応できる麻酔科医が少なく、無痛分娩を実施する施設が限られることが挙げられます。
Q 無痛分娩ができる施設の探し方は?
A 産科や麻酔科の関係者でつくる無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)のウェブサイトで、無痛分娩に対応している医療機関の実施件数、無痛分娩に詳しい産婦人科医や麻酔科医の人数が公表されています。
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