(読売新聞2019年7月24日の記事より引用)
●不妊原因の半分
男性の妊活を補助する製品やサービスが増えてきた。
不妊治療はかつて女性が行うイメージが強かったが、不妊の原因の半分は男性にあるとされ、治療への男性の意識も変わりつつある。
男女が協力して妊活に取り組むことで負担軽減につながりそうだ。
東京都港区のココカラファイン薬局白金台店では昨年から、男性が自らスマートフォンで精子の濃度などを確認できる検査キット「シーム」を、女性用の排卵日予測検査薬と一緒に陳列している。
「いっしょに、妊活。」
と記したポスターも掲示。
さらに妊活の心構えなどを助言するハンドブックも置いている。
同店の薬剤師、米倉由樹さんは「検査キットが目に付きやすくなり、購入する男性客が増えた。女性用の検査薬とセットで買うカップルも多い」と話す。
共同でPRするこの取り組みは、男性にも積極的に妊活に取り組んでもらおうと、検査キットを販売するリクルートライフスタイルが昨年、女性用検査薬を販売する武田コンシューマーヘルスケアと始め、同店は協力した。
検査キットの売り上げは2016年の販売開始以来、毎年、前年の3倍近くまで伸びており、事業責任者の入沢諒さんは「不妊についての男性の認識は高まっている。夫婦で協力して医療機関で治療を始めるきっかけにしてもらえれば」と話す。
晩婚化や晩産化が進み、不妊治療は注目されている。
世界保健機関(WHO)の報告では、不妊の原因の約半数は男性にあるとされており、カップルが協力して妊活に取り組めば、費用や時間の節約、精神的な負担軽減などにつながると期待される。
様々な男性用の妊活製品やサービスが登場している。
昨年7月からインターネットなどで販売中の精液成分郵送検査キット「バディチェック」は、自宅で精液を採取して投函すれば、2~3週間で、精子の質に影響する精液中の亜鉛などの成分を、スマートフォンやパソコンで確認できる。
開発した「ダンテ」(東京)の担当者は「店舗では購入しづらいという男性に使ってもらい、受診のきっかけになれば」と話す。
不妊治療が始まってから、補助的に使える商品も出てきた。
男性向けの不妊対策製品を開発する「ミツボシプロダクトプランニング」(東京)は、精巣の温度上昇が正常な精子の形成に悪影響を与えることから、発熱時などに陰のうに貼って冷やす「クーリングシート」や、陰のうの温度上昇リスクを防ぐ「冷却トランクス」といった製品を販売している。
専門の医療機関や大学病院の売店、インターネットなどで扱い、約1万人が購入した。
不妊問題に詳しい産婦人科医の宋美玄(ソンミヒョン)さんは「男性は体面を気にするなどして、検査に踏み切るタイミングが遅れがち。しかし、加齢とともに精子の状態は悪くなり、タイムリミットがある。子宝に恵まれれば育児も2人で一緒にするのだから、妊活も2人で相談しながら取り組んでほしい」と話している。
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