妊婦 コロナ症状重く 中等症以上2倍に     2022年 1月25日


(山陽新聞 2022年1月20日の記事より引用)

●国立成育医療研分析 中等症以上2倍に

新型コロナウイルスに感染した妊婦が、酸素吸入が必要となるような中等症以上になる割合は同年代の妊娠していない女性に比べて2倍近かったとの分析結果を、国立成育医療研究センターなどのチームが19日までに公表した。
基礎疾患がある妊婦や、妊娠中期以降の女性で症状が重い傾向があり、家族から感染した妊婦も多かった。

庄司健介・同センター感染症科医長は「これまで国内の妊婦の知見は十分でなかったが、今回の分析で妊婦は症状が重くなりそうだと分かった。
家族を含めてワクチン接種や手洗い、3密回避などの対策を取ってほしい」と話している。

チームによると、妊婦の新型コロナの症状に関し、国内の大規模な報告は初めて。
2020年1月~21年4月、データベースに登録された15歳以上45歳未満の女性入院患者約4千人を分析した。

このうち、年齢や基礎疾患の有無などの条件をそろえた妊婦187人と妊娠していない女性935人を比較すると、中等症から重症となった妊婦は18人で全体の9.6%。
妊娠していない女性は46人で4.9%と、2倍近い開きがあった。

中等症から重症となった妊婦のうち、妊娠初期は6.9%、中期は34.5%、後期は58.6%と中期以降が多かった

今回の分析は、デルタ株やオミクロン株の流行前のデータを利用しており、変異株の影響は評価していない。




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