(山陽新聞2021年9月8日の記事より引用)
●県、月内300人実施見込む
県は7日、妊婦とそのパートナーに対する新型コロナウイルスワクチンの優先接種を開始した。
初日は県が運営する集団接種会場の川崎医科大総合医療センター(岡山市北区中山下)で18人が接種。
今月中に同市の計3施設で約300人への実施を見込んでいる。
千葉県で自宅療養中の妊婦の搬送先が見つからず、新生児が死亡した問題を受けた対応。
岡山、津山市などでも順次、優先接種を勧めている。
同センターでは医師が母子手帳を確認後、看護師がワクチンを注射した。
さいたま市から岡山市の実家に里帰り中で、近く出産予定の長浜由利衣さん(29)は「千葉で赤ちゃんが亡くなった上、出産間近でも予約が取れず不安だったが、ほっとした」と話した。
県は今後、岡山医療センター(同市北区田益)と岡山赤十字病院(同青江)でも行う予定。
県ワクチン対策室は「コロナに感染すると症状や生活の制限で母子への負担が増す。少しでも早く希望者が接種できるようにしたい」としている。
日本産婦人科学会などは、妊娠後期に感染すると重症化リスクがあるとして、妊娠週数を問わず接種を推奨している。
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