●温灸のススメ…万能のツボ『百会(ひゃくえ)』
未病とは元々、中国語で東洋医学の文言です。
書き足すと「未ダ病ニナラザル」となります。
従って、病気ではないことになります。
しかし、「未ダ」と成っていますのでそこには病気を予期している意味が内在しております。
●病気ではないが、健康でもない。
●自覚症状はないが、検査結果に異常がある。
●逆に自覚症状はあるが、検査結果に異常がない場合があります。
未病には、頭痛、耳鳴り、めまい、鼻づまり等の他に精神的ストレスによる不眠なども含まれます。
このような「未ダ病ニナラザル」状態に有効なツボが「百会(ひゃくえ)」です。
「百会」は頭の頂上に位置するツボです。
見つけ方は、右左の耳の穴と鼻の中心から頭のてっぺんに向けた線上で交わるところにあります。
ツムジとは関係ありません。
このツボは、「百(多種・多様)」の経絡が「会(出会う・交わる)」という意味で「百会」と名付けられています。
「百会」は、気が集まる点であり、全身のさまざまな病に対して有効な万能のツボです。
「百会」は、自律神経の働きを整えます。
自律神経は全身の内臓や筋肉、血管の機能をコントロールしている神経であるため、自律神経の働きを整えることによって健康に向けて全身のあらゆる部位に恩恵を与えます。
また、抜け毛(薄毛)などの症状を改善するツボとして特に知られています。
温灸は、精神の活動にも多大な影響を与えます。
特に現代人は、ストレスにより交感神経が優位に働き、身体や脳がリラックスしている場面が少なくなっています。
ストレスが多い生活を続けると自律神経の働きが交感神経優位に偏ります。
温灸を「百会」に行う事により、自律神経の偏りを整え、ストレス・自律神経失調症・不眠症などの悩みは改善されます。
言うならば「癒しのツボ」です。
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