(読売新聞 2019年4月30日の記事より引用)
●ママの体調・心理学ぶ教室
夫婦だけの子育てが増え、パパに期待される役割は大きくなるばかり。
こうしたなか、出産前後のママの体調や心理を学ぶ「父親教室」が注目されている。
埼玉県富士見市の恵愛病院で今年3月中旬、パパになる約120人を対象に父親教室が開かれた。
講師は、所沢市ヘルパー派遣会社を営む渡辺大地さん(38)。
2009年夏に生まれた長男が6か月になった頃、妻(37)から突然、「このままだと、あなたへの愛情がなくなる」と切り出された。
話を聞くうちに、自分が妻の苦しみを何も知らなかったことに愕然とした。
例えば、産後の膣からの出血(悪露)。
1か月健診が終わる頃に治まることが多いが、妻はその後も続いていた。
十分に休めず、無理に動き回っていないかと不安だったという。
授乳にも苦しんだ。
母乳が出すぎてしまい、授乳の間隔があくと乳房が腫れて痛んだ。
夜中も含め2~3時間おきの授乳を続けた。
体の疲れだけでなく、気持ちの浮き沈みも激しかったとも、妻は訴えた。
理由もなく落ち込み、子どもが泣き続ければ自分の育児に自信が持てなくなる。
それでも「外で働く夫に迷惑をかけてはいけない」と、半年間、つらさを誰にも相談できずにいた。
次に続くパパたちに同じような失敗はしてほしくない。
埼玉県を中心に産院などで行う講義では、「子宮がもとの鶏卵の大きさに戻るのに2か月近く」「出産は重いケガと同じ」など、男性が見過ごしがちな情報を伝えている。
福岡市の東野産婦人科でも、院長の東野純彦さん(62)が、父親講座を開く。
1か月健診で沈みこむ母親たちが気になっていた。
産後うつは、出産した女性への重圧やホルモンのバランスの急激な変化などから、引き起こされると考えられる。
産後2か月頃までのリスクが特に高く、夫のサポートが不十分なことも発症の要因になりうる。
妻への接し方のアドバイスは具体的だ。
夫側からの「頑張れよ」はNGワード。
逆に妻を追い込むことがある。
問題が起きても解決を急がず、妻の話をよく聞いて共感することが大切だ。
「夫の関わり方次第で、予防できる産後うつはある」
と話す。
1人の女性が一生に産む子どもの数(合計特殊出産率)は、1、43(17年)。
初めて子育てを経験する若い世代は多い。
産後ケアに関する具体的な知識や情報を持つことが、パパやママ、ひいては生まれてくる子どもたちを救う。
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