(山陽新聞 2023年1月16日の記事より引用)
●07年から22年 専門機関公表
不妊治療クリニックでつくる「日本生殖補助医療標準化機関(JISART)」は15日、姉妹や友人間、ボランティアによる卵子提供が2007年から22年10月までに102件実施され、70人の子どもが生まれたと公表した。
東京都内のシンポジウムで明らかにした。
JISARTでは独自の基準を設け遺伝上の親の情報を得る「出自を知る権利」を保障。
実施記録の80年間の保管と幼少期での子への告知を義務付けている。
精子提供で生まれた5人の家族を含めた別の調査では、6歳時点で50%、2歳時点で20%の親が卵子や精子の提供を受けて生まれたことを告知していた。
告知した人全員が「良かった」と回答したという。
卵子や精子の提供は、海外渡航やインターネットを介した売買でのトラブルも目立つ。
JISARTの金城清子倫理委員は「出自を知る権利が保障されない子どもを生まないため、1日も早い法整備などでの歯止めが必要だ」と訴えた。
これとは別に、病気で卵子がない女性にボランティアの提供卵子による体外受精を支援するNPO「卵子提供登録支援団体」(OD-NET、神戸市)は、これまでに15件の卵子提供があり6人が出産、4人が妊娠中と書面で報告した。
JISART公表の70人はこのうち4人を含んでいる。
第三者提起の卵子や精子を使った不妊治療の規制を巡っては、超党派議員連盟が昨年3月に法案のたたき台を公表。
今月召集の通常国会への提出を目指し調整を続けている。
シンポジウムは国会での開かれた議論が不足しているとして日本産科婦人科学会が主催した。
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(人工授精・体外受精・顕微授精)
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