(読売新聞2021年10月3日の記事より引用)
Q.月経中の腹痛がつらくて。運動部の練習に集中できない。
A.月経に伴う病的症状で、日常生活に支障が出るものが「月経困難症」です。
悩んでいる中高生も多いですね。
低容量ピルを服用することで改善できます。
Q.ピル?避妊のための薬でしょ。
A.月経困難症や経血量が多い「過多月経」の治療などにも使われます。
排卵が起こらないようにし、子宮内膜が厚くなるのを防ぎます。
痛みやイライラなど、様々な症状を軽減できます。
吐き気や頭痛などの副作用が出ることもありますが、ほとんどは次第に治まります。
Q.大事な試合と月経が重なると、普段の力が発揮できないの。
A.ピルで月経の時期をずらせます。
月経周期や試合日を婦人科医が聞き取り、ピルの種類や服用期間を決めます。
Q.月経なんてない方が楽って考えちゃう。
A.成長期に無月経になると骨量が低下し、生涯にわたって骨折や骨粗しょう症のリスクが高まります。
2012~16年、390人の女子選手を対象にした調査では、10歳代では、低骨量だと疲労骨折のリスクが健常な場合と比べ、4.5倍高くなるという結果が出ました。
スポーツをする女性が無月経になるのは、食事で摂取するエネルギーが、運動で消費するエネルギーに足りないためです。
エネルギー不足で競技力が下がり、月経が止まり、骨の強度を維持する作用もあるエストロゲンというホルモンの分泌が抑制されて骨がもろくなります。
Q.どうしたらいいの?
A.練習量を減らすか、食事量を増やす。
もしくは、その両方が基本です。
米やパンなどの糖質は、運動時の主なエネルギー源。
一度に多く食べられない時は、練習前後におにぎりやバナナなどで、こまめに補給しましょう。
Q.月経に伴う病気のこと、もっと知りたい。
A.気になる症状があれば、専門の婦人科に相談してください。
女性アスリート健康支援委員会のホームページから検索できます。
●婦人科を受診すべき症状
<痛み、経血量>
・寝込むほどつらい
・痛み止めを飲んでも効かない
・年々ひどくなっている
・500円玉くらいの血の塊が出る
<月経前>
・落ち込んだり、イライラしたりする
・むくみや体重増加が起こる
<無月経>
・15歳になっても月経がきていない
・3か月以上、止まっている
<周期>
・不規則
・試合に合わせ、時期をずらしたい
ひとつでも当てはまれば専門の婦人科へ相談を
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