子宮移植 条件付き容認            2021年 8月 5日 


(山陽新聞2021年7月15日の記事より引用)

●慶応大、実施計画申請へ

病気で子宮がない女性が出産できるようにするため第三者の子宮を移植する「子宮移植」を巡り、日本医学会の検討委員会は14日、条件付きで実施を容認する報告書をまとめた。
これを受け、慶応大のチームは近く、生まれつき子宮のないロキタンスキー症候群の女性らを対象に子宮を移植する国内初の臨床研究の実施計画を同大学
の倫理委員会に申請する方針。
提供者は患者の母親ら親族を想定している。

がん治療などで子宮を失った20~30代の女性は国内に約6万人いるとされる。
子宮移植はこうした女性が子どもを授かる新たな方法として期待される。
一方で、出産のために、健康な提供者から手術で子宮を摘出することへの慎重論もある。

報告書では、条件としてロキタンスキー症候群の患者の診断や治療などで総合的に支援する体制を関係学会が整えることを挙げた。
さらに政府などに向けて、移植医療の原則である脳死提供者からの移植ができるような法令改正を提言した。

日本産科婦人科学会と日本移植学会が共同で実施検討委員会を設置し、移植を行う期間の倫理委員会の報告を検証することも求めた。

移植を行う医療機関に対しては、少数に限定し、臨床研究として実施することを条件とした。
手術に伴うリスクを患者や提供者など全ての関係者が十分理解した上で実施することも求めている。

14日に記者会見した検討委員会委員長の飯野正光・東京大特命教授は「患者に適切なケアが行われれば子宮移植を希望しない可能性もある。子宮移植を行う期間は総合的な視点から考えてほしい」と話した。




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