子宮頸がんワクチン接種 3年間無料検討    2021年12月23日



子宮頸がんの原因となるウイルスの感染を防ぐワクチンの接種機会を逃した1997年~2005年度生まれの女性に対し、厚生労働省が無料で接種を受けられる機会を設ける方針であることが20日、分かった。
期間は来年4月から3年間を軸に調整している。
国が積極的な勧奨を中止したことで無料の接種を受けられなかった人への救済措置となる。
対象人口は数百万規模に上る。

23日に開かれる厚労省のワクチン分科会で専門家の意見を聞き、最終的に判断する。
厚労省は、22日、13年以降中止していたワクチンの積極勧奨を来年4月から再開することを決定。
現在高校2年~20代半ばの女性には無料で接種できると知らずに対象年齢を超えてしまった人がいるため、救済する方針も示していたが、どの年代を対象にするかは検討課題になっていた。

これまで専門家の議論では、定期接種が始まる前に実施していた、費用を補助する事業の対象も含めた1997年度生まれ以降の9学年が適切との意見が多かった。
一方で、積極的な勧奨を辞めた13年度以降に定期接種の対象だった2000年度生まれ以降の6学年という声もあった。

厚労省は、専門家の意見を踏まえ、年齢で線引きせず希望する人に広く期間を与えるべきだと判断した。





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