治療前に凍結 出産へ望み・№2         2021年 2月 9日


(読売新聞2021年1月15日の記事より引用)

●少ないデータ 有効性検証へ

厚労省は、今回の費用助成を、研究事業に位置付けている。
国内でがん患者の不妊対策の取り組みが本格化したのは2012年と日が浅い。
妊娠にたどり着く割合や、がん治療に与える影響は不確かで、データの集積が必要と診断した。

日本がん・生殖医療学会は18年から、凍結保存を行った患者の登録事業を始めた。
約100の医療機関の4000人以上のデータが集まり、50人以上の妊娠が確認されている。
ただ、凍結保存から不妊治療で使うまでに10年以上かかることも多く、まとまったデータが出るのはこれからだ。

海外での治療成績によると、凍結精子の場合は、治療できた患者の約半数が、最終的に子どもを得ていた。
受精卵の場合、子宮への移植1回あたりの妊娠率は65%との報告がある。
一般の体外受精での妊娠率は3割程度。
がん患者は、凍結時の年齢が若いなどの理由で、高くなるとみられる。
凍結した卵子を使ったデータはまだ十分ない。
解凍した卵子あたりの妊娠率は、若い健康な女性と同じで6%程度とみられている。

がん治療への影響はまだ十分わかっていない。
凍結保存することで、結果としてがん治療が遅れ、生存率が下がらないかを確かめる必要がある。
高井泰・埼玉医大教授は「命を救うことが最優先だ。国の助成制度では、参加する医療機関にはデータ登録を義務づけるなどして、きめ細かな分析ができる体制が求められる」と話している。




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