(山陽新聞2017年2月15日の記事より引用)
●「命の選別」懸念も
日産婦が臨床研究の患者登録を始めた「着床前スクリーニング」と呼ばれる検査は、流産を繰り返す女性にとって福音となる可能性がある。
ただ「命の選別につながる」との倫理的な懸念は根強く、学会は社会的な論議を喚起したい考えだ。
女性は30代後半になると受精卵の染色体に異常が起こりやすく、体外受精でも妊娠しにくくなったり、流産を繰り返したりする。
流産は心身への大きな負担となるため、受精卵を前もって調べることで、染色体異常が原因の流産を防ぐのが検査の狙いとされる。
一部の民間クリニックは、患者の期待に応えるとして、独自の判断で先行して実施。
だが、ダウン症などにつながる染色体異常も分かる上に、男女の産み分けも可能になる技術だけに、社会的な影響は大きく、日産婦は指針で禁止してきた。
一方で、夫婦のいずれかが重い遺伝病などの場合は、子に引き継がれないように染色体を調べる「着床前診断」は認めていた。
欧米では検査で妊娠率が上がったとの報告で妊娠率が上がったとの報告もある。
日産婦は臨床研究で検査が有効かどうかを確かめ、今後の議論につなげたい考え。
日産婦は、検査する施設では十分な遺伝カウンセリングを実施。
「一般に広く理解される環境を整え、検査の導入の是非を議論したい」としている。
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