(読売新聞2016年12月2日の記事より引用)
●トイレ処理など気を配る 赤ちゃんの存在に慣らす
ペットを飼っている家庭で、新たな赤ちゃんを授かるケースもあるだろう。
妊娠中や産後の暮らしで、どういう点に気を配ればいいのだろうか。
神戸大産婦人科教授の山田秀人さんは「ペットには細菌や寄生虫がいることもある。過剰に神経質なることはないが、触った後は手洗いし、ペットにキスはしないなど妊婦は衛生面に気をつけてほしい」と話す。
特に知っておきたいのが、猫のふんなどにいる原虫、トキソプラズマだ。
妊娠中に初めて感染すると、流産や子どもの視力障害を引き起こすことがある。
日本人の妊婦の約9割は抗体を持っていないとされ、妊娠初期に抗体検査を受けておきたい。
検査は保険適応外だが、産婦人科で数百円程度で受けられる。
既に感染して抗体を持っていれば心配はないが、抗体がない妊婦は感染しないよう注意する必要がある。
山田さんによると、年間200人が胎内でトキソプラズマに感染している推定される。
「飼い猫のトイレ掃除をする場合は、手袋をするなどして予防して」と呼び掛ける。
猫のふんの中のトキソプラズマが感染力を持つようになるには、24時間以上かかるとされる。
早めにトイレの掃除をしておけば、より安心だ。
山田さんは「妊娠中は、新たに猫をかうのは控えた方がいい」とアドバイスする。
庭などでガーデニングを行う場合も、野良猫のふんが混ざっている恐れがあり、手袋をする。
妊婦が生肉や、加熱が不十分な肉を食べてトキソプラズマに感染することが多いので、しっかり加熱する。
赤ちゃんがアレルギー体質の場合、花粉やダニなどと同様、ペットの毛がアレルギー反応を引き起こす原因になりうる。
ブラッシングや掃除をこまめに行い、掃除をこまめに行い、清潔さを保つ。
赤ちゃんを床の上に寝かせておくと、ペットがじゃれたり、踏んだりすることもある。
ベビーベッドに寝かせるなどして対応したい。
続きは№2でご紹介します。
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