●副作用対策を求めて提訴
(読売新聞 2017年3月27日の記事より引用)
「何とか治療法を確立してほしい。もう二度と、私たちのような思いをする人が出てほしくない」
子宮頸がんワクチン接種後に重い症状に襲われた、埼玉県ふじみ野市の大学2年生、酒井七海さん(22)。
治療と大学生活の両立に努めながら、裁判に踏み切った思いをこう語る。
2016年7月末、同ワクチン接種後の症状に苦しむ若い女性たちが、国と製薬企業2社を相手取り、損害賠償や再発防止などを求めて裁判を起こした。
現在、全国4地裁で行われ、原告は119人に上る。
酒井さんは、その原告団の代表。
現在は車椅子生活で利き手だった右手は使えず、左手の握力も弱い。
以前はピアノやバレエにも打ち込む活発な少女だったが、「たった何ミリかの液体で人生が変わった」と話す。
高校1年だった2011年の2月と3月にワクチンを接種した。
2回目を打った翌日、入浴後に突然失神。
以来、めまい、しびれ、脱力、猛烈な眠気に襲われ。
さらに思考力や記憶力も低下し、図形が読めなくなった。
法学部に進み、弁護士になる夢は諦めた。
発症から3年後、有効な治療法に巡り合えた。
神経障害との診断を受け、過剰な免疫を抑制する点滴を受けたところ、もやが晴れたように頭がすっきりし、2浪で大学に合格した。
だが根本的な治療にはほど遠く、症状は一進一退を繰り返す。
これまで25の医療機関に通い、入院日数は計400日を超えた。
3週間の入院後に大学に戻り、また3週間後に入院するなどを繰り返し、大学は半分ほどしか通えていない。
それでも大学での勉強は楽しい。
高齢者や障害者でも暮らしやすい街づくりなどを専門に学ぶ。
学生ボランティアによる車椅子の移動、授業のノート取りなどの補助を受けながら、パソコンでテストの答案を書くなど勉強に打ち込む。
入学直後は気後れしていたが、最近では通りすがりの人に高い所の物を取ってもらったり、ペットボトルを開けてもらったりするのを頼めるようになった。
「すべてのワクチンを否定するつもりはない。しかし、現実に苦しんでいる被害者を放置していいのか。ワクチンの悪い面も分かりやすく伝え、副作用が起きた際の速やかな状況把握や原因究明、医療の体制を整備してほしい」。
それが裁判を通して実現したいことだ。
◆子宮頸がんワクチンをめぐる裁判
原告側は①ワクチンの成分が免疫異常を起こして症状が出た②がん予防効果は未確認――などとし、国が製造販売を承認して接種を勧めたことは違法で、製薬会社に製造物責任があると主張。
国や製薬会社側は全面的に争う方針。
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