体外受精、生殖補助医療の現状・№1       2016年10月10日


①体外受精の成績と年齢 
(山陽新聞 2016年4月18日の記事より引用)

「かなり努力しているけど妊娠できないな」と感じたら不妊症の検査を始めましょう。世界中の学会では挙児努力期間1年で不妊症としていますが、1年待つ必要はありません。

妊娠は精子と卵子が卵管内で出会って受精することから始まり、受精から4日目に子宮に運ばれて5日目に内膜に着床し、子宮の中で発育し誕生を待ちます。


不妊検査は、この進行が正常かどうかを調べます。

卵管通過性のレントゲン検査、精液検査、排卵や着床に関係するホルモン検査、超音波で卵胞の発育、排卵の有無、子宮内膜の状態の確認などです。

しかし、検査で分かるのはこの程度に限られます。

精子と卵子が卵管に入っているのか、受精できたのか、受精卵が子宮に運ばれたのか、着床できたのか、など体内での出来事は知ることができません。

卵管や精子の検査で高度の異常があり、体内での受精が不可能ならば、すぐに体外受精や顕微授精へ進みます。


それほど高度の異常ではない場合や不妊の原因が不明な場合には、排卵日を推定して性交するタイミング法から始めます。

タイミング法で妊娠できた人の70%は6周期以内の妊娠です。

半年経(た)っても妊娠しなければ、次に人工授精(AIH)を行います。
これは排卵日に精子を培養液で洗浄して子宮に入れる方法で、簡単に行えます。

卵管に到達する精子が不足して受精できない場合に有効です。

しかし、卵子が卵管に入ってなければ無意味です。

人工授精で妊娠できた人の80%が6回目までに含まれますので、このあたりから体外受精に進むかどうかを決めます。

当院で2011―15年の5年間に初回の採卵を受けた795人の不妊原因の割合は原因不明が最も多く54%、卵管の異常20%、精子の不足17%、子宮内膜症9%などでした。

続きは№2でご紹介します。



☆病院では精子と卵子の出会いの距離を確実に近づけてくれます。
(人工授精・体外受精・顕微授精)
☆アオキ薬局では精子と卵子の質を上げて元気にしていきます!